加根よしきの 平成22年度 東広島市議会第3回定例会 一般質問

【全  文】


午後1時15分再開
○議長(杉井弘文君)再開いたします。
引き続き一般質問を行います。
2番加根佳基議員の一括質問方式による一般質問を許します。
02番(加根佳基君)議長、2番。
○議長(杉井弘文君)2番加根佳基議員。
02番(加根佳基君)(登壇)
 皆様こんにちは。公明党の加根佳基でございます。議長より発言の許可をいただきましたので、順次質問をさせていただきたいと思います。
 質問の前に、ちょっと一言お話をさせていただきたいと思います。実はごく最近なんですけども、先輩議員の方から、身の引き締まるような、はっとするようなお言葉をいただきました。その内容は、ただ一言ですけども、私は先輩議員に声をかけさせていただきました。「今目は何となくきりっとし、雰囲気がいつもと違いますね。」先輩はすかさず答えられました。「当たり前だ。これから戦場なんだ。」と。私は、すこんと突き刺さりました。まさにこの議場とは、我々の戦場であり、勝つか、負けるかの戦いの場であると、まさにそう思いました。改めて感じさせられた一言でございました。本目も質問では緊張感を持って最後まで戦ってまいりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、質問に入らさせていただきます。自殺を取り巻く本市の現状についてでございます。近年、自殺者を取り巻く現状は、全国的に非常に厳しい状況にあります。皆さん御存じのように、年間3万人を超えている状況であります。内閣府の自殺総合対策のあり方検討会報告書を見ますと、目本の白殺者の数は、昭和30年前後と60年前後に2つのピークを形成した後、2万人台前半で推移している。この間も子供のいじめに関した自殺などが生じると、一時的には人々の関心が高まるものの、一過性のものに終わり、自殺問題が継続して杜会的な問題となることはありませんでした。
 このような中、平成10年に年間の自殺者が一気に8,000人余り増加したことにより、はじめて自殺問題が深刻な杜会問題として取り上げられるようになりました。特に中高年男性の自殺が急増し、そのままの水準で推移していることは憂慮すべき事態であります。また、原因・動機別では、経済・生活問題の増加が著しいとありました。自殺や自殺未遂は、本人にとってこの上ない深刻な事態であるだけではなく、その家族と周りの人々に大きな悲しみと生活上の困難をもたらすことになります。年間の白殺未遂者は30万人以上と推計されます。自殺や自殺未遂により、遺族や友人など周囲の少なくとも数人が深刻的な心理的影響を受けるとされており、自殺と自殺未遂を合わせると、毎年百数十万人以上の人々が自殺間題で苦しんでいることになります。
 これに対して、厚生労働省を中心に調査研究の推進、相談体制の整備等の自殺防止策、具体的には、地域精神保健の観点から地域におけるうつ病対策、産業保健の観点から職場におけるメンタルヘルスなどが講じられてきました。しかしながら、自殺者の数ぽ減少傾向は見られなかった。3万人台で推移しています。その理由としては、これまで講じられてきた施策は総合的な視点に乏しい、あるいは遺族や自殺未遂者に対する取り組みが不足していたことが指摘されております。こうした中、民間団体から「自殺を自殺する個人の問題だけに帰することはなく、自殺する個人を取り巻く杜会にかかわる問霞として取り組むべきである」と主張されるようになりました。このような背景の中、自殺は避けられる死であるという認識に立って、平成18年には自殺対策基本法が成立し、施行に至った。ここでも目本は、諸外国に比べても非常に最も遅いくらいな成立だったと思います。いよいよこの基本法を持って、国を挙げて本格的に取り組もうとしているという二とでございます。
 この自殺対策基本法の基本の目的、理念、地方公共団体の責務など、若干確認をさせていただきます。
 まず、自殺対策基本法の目的第1条に、「自殺対策を総合的に推進して、白殺防止を図り、あわせて自殺の親族等に対する支援の充実を図り、もって国民が健康で生きがいを持って暮らすことのできる杜会の実現に寄与することを目的とする。」そして、基本理念第2条の3には、「自殺対策は、自殺の事前予防、自殺発生の危機への対応及び自殺が発生した後又は自殺が未遂に終わった後の事後対応の各段階に応じた効果的な施策として実施されなければならない。」また、4には、「自殺対策は、国、地方公共団体、医療機関、事業主、学校、自殺の防止等に関する活動を行う民間の団体その他の関係する者の相互の密接な連携の下に実施されなけれぱならない。」地方公共団体の責務として、第4条に、「地方公共団体は、基本理念にのっとり、自殺対策について、国と協力しつつ、当該地域の状況に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する。」とあります。
 そこで、本市におきましては、一昨年の全員協議会であったと思いますが、発生件数の報告があったと思います。そのときの自殺者数の数はたしか年間36人であったと私は記憶してるんですけども、この36名というと、何と10目に1人の方が亡くなっているということになります。
 そこで、1点目にお聞きしたいのが、本市における現在の自殺者のこの現状をどうとらえ、どのような対策を講じているのか、成果とあわせて伺いたいと思います。
 2点目に、課題と今後の取り組みですけども、これまで本市では、自殺者の状況についてどのような問題があるのか、またその問題を解決するためにどのような対策に取り組んでいるのか、あるいは取り組もうとしてるのか、具体的な回答を求めます。
 3点目に、自死遺族に対する支援についてですが、自死遺族に対しては、相談面の支援として、心のケアや収入面が途絶えた状態に対する経済面の支援が重要になってくると思いますが、本市は具体的にどのような支援をしているのか、お聞きいたします。
 次に、通学路の問題について質間をさせていただきます。
 この間題については、今年3月議会で西本議員が市内全域の課題として質問をされています。特に私は、2つの小学校に絞って伺いたいと思います。午前中に鈴木議員が質間されておりました高屋東小学校、そして小谷小学校の件でお伺いをさせていただきたいと思います。
 1点目に、高屋東小学校の現状について伺います。この夏休みに保護者の方からいろいろ相談を聞いていたところ、高屋東小学校の通学路の現状についての問題点、危険箇所、そしてその対策について、市としてはどのように考えているんでしょうかとのことです。また、これまで以上に危険度が高くなっている箇所があり、ここでは隣接している市が整備をした観光客用の駐車場を通っている箇所もあるわけでございます。ネオポリス団地から高屋東小学校へ通う学童の数も多く、さらに旧白市道は、高屋中核工業団地等への通勤車両の増加に伴い、朝夕の通勤時間帯は非常に混雑しております。
 今日は、市民の方が一部写真を掃っていらっしゃったので、それを一部お借りしました。これを紹介させてもらいます。
 こちらの写真がネオポリス団地から高屋小学校へ通学してる模様の写真でございます。鈴木議員が午前中に説明されてた、そのとおりでございます。約200名の小学生がこの細い幅の、本当に細い道路で毎日車との危険にさらされながら、毎目通っている現状でございます。そして、ちょっと見えにくいかもわかりませんけども、この奥側に車の離合されてる箇所があるんですが、こちら、軽四と普通車が離合してるところがあるんですけども、この軽四側はこちらのほうに向かってきてるんですけども、軽四の車はここの普通の民家の一部庭のところに寄せて待っております。そして、待っている状態でこちらから車が進んでいる、こういう状態であります。この中で毎日小学生は通ってるんです。本当に危険にさらされる状況がうかがえます。
 そして、ネオポリス団地から小学校までのわずかな距離なんです。何メートルなんでしょう、700メートルか1キロぐらいでしょうか。そのわずかな距離の中で、私、いろいろ回ってみたんですけども、これはちょっと見えにくいかもわかりません、実に6か所の危険箇所を探りました。本当は6か所これ紹介してますけども、12か所、私、撮っています。こういう溝の深い、側溝の深いところ、こんなん幾らでもあるわけですね。この細い道であり、さらに車両はどんどん進入してくる。その中にこういう状況があると。実に極めて危険な状況であるということがうかがえます。
 過去にひき逃げ事故の発生、学童と車両の接触事故は絶えません。特に雨降りの目の登校は極めて危険であります。児童は傘を差していますが、視界は見えにくく、どうしてもその行列から膨らみ、車道へ出てしまいます。そこへ通勤車両がどんどん入ってくるわけですから、本当に毎目危険を感じて通学してる状況であります。これまで保護者の方、またボランティアの方々の協力を得ておるところでございます。過去にさまざまな要望が出されてると思いますが、その後の対応状況はどうなっているのか、伺いたいと思います。  そして、2点目に、小谷小学校の現状について伺います。小谷小学校の通学路については、非常に交通量の多い箇所もあれば、反対に人気がなく、防犯上、本当に危険を感じる箇所もいくつかあります。そして、朝夕交通量の多い箇所としては、入野から小谷に抜けるメーン道、県道59号線で、その側面にある1メートル程度の歩道を歩いて通っている箇所があります。車道の幅は広く、さらに起伏もあり、スピードが出やすい状況であります。児童が歩くすぐ横をたくさんの車が通っている状況でありますが、その写真も一部撮っております。こちらのほうの写真でございます。
 こちらの写真は、小谷の大原東団地の生徒が毎目この59号線を通っているんですけども、先ほど言いましたように起伏があって、非常に車幅もあって、スピードがすごく出しやすいところであります。この写真よく見るとこの車は、子供に気づいて若干センターに寄っていただいてるような感じを受けた写真でございます。このように、マナーのある方はちゃんとゆっくりと走っていただけるんですが、現実はそうじゃないんです。もうどんどんスピードを出しております。過去にも大きな事故をやってるわけでございます。保護者の方が言ってらっしゃいましたけども、本当にこの事故の中で子供が巻き込まれなくて本当によかったなっていうふうに保護者の方は言われております。本当に保護者の方も大変心配をされております。この危険な状況を解消するためにも、早急に歩道の整備をする必要があると思います。
 また、反対に、人気もなく、民家も少ない箇所があるのですが、夕方は暗く、防犯上非常に危険であると思います。これらの現状に対して具体的にどのような対策が必要と考えますでしょうか、お聞きいたします。  最後になりますけども、県道造賀田万里線の進捗についてお伺いいたします。昨年度はたしか造賀田万里線の整備のための予算が数千万円ほど確保されていたとの私は情報を得ておりましたが、現状としては、四百数十メートルの未整備のままに行き止まりになっております。この道路が完成をすれぱ、先ほど通学路で問題となっている高屋東小学校の通学路の危険性という問題も解消することもできますし、またここを訪れる観光客も安心をして回ることができます。したがって、事業効果は非常に大きいと考えます。何よりも、新しい団地ができ、子供の数も非常に増えてる地域なのであります。したがって、子供たちの安全のためにも早急に整備をすべきと考えます。このような認識のもと、造賀田万里線の進捗についてお伺いしたいと思います。
以上で1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
○議長(杉井弘文君)答弁を求めます。
○副市長(城信誠君)議長、副市長。
○議長(杉井弘文君)城信副市長。
○副市長(城信誠君)(登壇)
 加根議員の御質問のうち、私からは、県道造賀田万里線の進捗状況について御答弁申し上げます。
 当該路線につきましては、ネオポリス東広島交差点から市道中島白市線までの区間約774メートル、幅員12メートルの計画で、広島県で施行される道路改良計画でございます。
 これまでの進捗でございますが、平成12年度から文化財調査及び用地取得に着手されており、既に文化財調査を完了され、用地取得につきましても数筆を残すのみとなっております。また、工事につきましては、市道中島白市線から着手され、これまで約290メートルを整備されておりますが、厳しい財政状況にあるため、平成19,20年度と事業休止の状況が続いておりました。
 本路線は、市の北部地域と広島空港あるいは竹原市等を連絡する重要な路線であるとともに、沿線には多くの住宅団地も立地しており、多くの車両が通行しております。このため、これまで議員御指摘のとおり、幅員が非常に狭く、歩道のない道路を通学している高屋東小学校の児童の安全な通学路の確保や、木原家住宅を中心とした白市の町並みを訪れる観光客の方に安心して散策していただくことができるよう、地元住民の方を中心に早急な道路整備の要望をいただいておりました。
 さらに、白市地区では、現在公共下水道の整備も進めておりまして、本路線の整備に合わせて公共下水道整備を進めることにより、効率的な整備を進めることができることから、市といたしましても、本路線の事業効果は非常に大きいものと考えておりまして、広島県に対し早期整備を要望してきたところでございます。  この結果といたしまして、広島県におかれましては、本市の状況を御理解いただき、平成21年度から事業を再開していただいたところでございます。平成22年度におきましては、事業費1億400万円を確保され、一部区間において工事に着手されると伺っております。
 事業の完了につきましては、現時点では平成25年度末を予定されていると伺っておりすが、当該道路の整備が円滑に進むように広島県と連携いたしまして、一日も早く完了するよう努めてまいりたいと考えております。
○福祉部長(木本厚治君)議長、福祉部長。
○議長(杉井弘文君)木本福祉部長。
○福祉部長(木本厚治君)(登壇)
 私からは、自殺対策について御答弁申し上げます。
 まず、自殺を取り巻く現状についてでございます。我が国の自殺者は、平成10年に急増し、平成21年度まで12年連続で3万人を超え、広島県では、毎年600人から700人を超える方々が自殺により尊い命を亡くされております。また、本市の自殺者は、平成21年が47人と前年と比べ14人も増え、10万人当たりの自殺死亡率では、全国や広島県を上回っており、家族の心理的・経済的損失のみならず、社会的にも大きな損失をもたらす重要な課題であると認識いたしております。
 昨今の景気の低迷は、自殺に大きく影響を与えているところでございますが、この自殺の主な原因、動機といたしましては、健康問題、経済・生活問題、家庭間題のほか、地域や職場のあり方の変化など、多様な杜会的要因が複雑に関係していると一般的には言われております。
 そのようなことから、自殺対策においては、複雑な杜会問題へ適切に対応できる総合的な視点を持った取り組みが必要であると考えております。このため、本市といたしましては、広島県西部東保健所管内の医療、教育、産業、保健行政機関等、さまざまな分野の有識者で組織いたします西部東地域自殺対策連絡会議に参画し、自殺対策について情報を共有するとともに、今後の自殺対策の推進体制や連携のあり方について協議を進めているところでございます。
また、昨年創設されました県の自殺対策緊急強化事業補助金を活用した市の独自事業といたしまして、1点目は、祉会福祉士やカウンセラーなどの専門的な知識を有する相談員を配置した自殺対策電話相談窓口の設置、2点目は、地域のさまざまな分野における相談支援活動において、自殺のサインに気づき、見守り、必要に応じて関係する専門相談機関へつなぐなどの役割を担うゲートキーパーの養成研修の開催、3点目として、市民一人一人が自殺予防について正しく理解し、行動につなげるための啓発用パンフレットの配布、4点目は、電話相談窓口と連携して、自殺を考えている方の白殺回避を促すための一時的避難場所の提供などを実施いたしております。 次に、課題と今後の取り組みについてでございます。現在実施しております電話相談窓口の設置などにより、市民の不安を取り除く効果があると考えておりますが、市民への周知を強化していく必要もあり、今後とも広報に努めてまいりたいと考えております。
 また、自殺そのものに対しての解決策としては、一市町村で取り組むには非常に困難な問題であり、国・県を挙げての問題であると考えております。本市といたしましては、先に述べた事業を展開していくこととあわせて、自殺対策シンポジウムや専門員人材育成事業等、県の事業を活用し、自殺対策の充実を図ってまいります。
 次に、自殺者の遺族に対する支援についてでございます。自殺により残された家族の方々の苦痛を和らげるための心のケアが重要であり、遺族の方々自身による自助グループ活動への支援や、偏見を解消するための普及啓発が必要であると考えております。
 こうした中、県内では、平成21年4月に、自死により大切な人を亡くされた方々の自助グループ「忘れな草」が立ち上げられ、月に1回、本市内において分かち合いの集いが開催をされております。そこで、本市では、会場の無償提供や研修会開催に係る広報等、活動に対する支援を行っております。
 また、経済的な支援につきましては、市独自の事業はないものの、御遺族の収入に応じまして児童扶養手当等の各種扶助制度があるとから、その制度の利用が考えられますが
、まず相談においでいただくことが第一歩と考えております。  日本経済は低迷が続いており、今後すぐには自殺を取り巻く環境の好転が見込まれないことから、国・県の示めす自殺対策に係る情報を素早く提供するとともに、相談事業の充実を図ってまいります。
○学校教育部長(清水迫義基君)議長、学校教育部長。
○議長(杉井弘文君)清水迫学校教育部長。
○学校教育部長(清水迫義基君)(登壇)
 私からは、通学路の問題についてお答えをいたします。
 高屋東小学校の通学路の現状の問題とその対策についてでございますが、県道造賀田万里線のネオポリス東広島団地周辺から学校までの市街地部分につきましては、御指摘のように、幅員が狭く、朝夕多くの車両が通行することから、登校時は保護者や交通ボランティアによる誘導、下校時にも交通ボランティアの皆様に御協力いただきながら、交差点や横断歩道での誘導等を行っていただいているところでございます。
 この区間の通学路の改善につきましては、要望等を受けて、可能なものから実施しており、児童が安全に通行するためのガードパイプの設置や、県道を通行するドライバーに注意を促すため、道路に「通学路注意」という路面標示を行っており、市道白市5号線につきましては、これまで道路への表示や道路側溝のふたがけを行い、県道との交差点付近の防犯灯も鉄製の柱に改修しているところでございます。
 また、今年度、通学路に隣接する家屋のかわら屋根が老朽化したため、通学に危険な状況が発生し、応急的な対応として、市が所有する白市探訪駐車場に安全に通行できるよう通行レーンを設けた上で通学経路を変更し、注意喚起標示を行うなど、現状より安全な通路を確保する対策を実施しております。
 しかしながら、未実施の箇所もあることから、今年度の通学路安全検討会議においても、各関係機関へ通学の状況を詳細に伝え、県道につきましては改善をお願いし、早期に実施可能なものは着手していただいております。市道につきましても、同様に可能な改善について実施しているところでございます。
 次に、小谷小学校の現状についてのうち、交通量の多い箇所でございますが、御指摘の県道59号の大原東団地から大原橋までの区間は、これまで通学路安全検討会議において、県に改善要望を行っております。具体的には、ガードレールの整備や運転者への注意喚起を促す標識の設置をお願いしており、協議の結果は、ガードレールの整備は難しい状況でございますが、道路面への路側線、車の速度を落とす効果があるドット線、通学路標識の設置や児童が歩行する路肩部分の草刈りなどを実施していただいております。今年度の会議でも歩道の設置を要望しており、今後も通学路の安全確保を図るために粘り強くお願いしていきたいと考えております。
 次に、同じ小谷小学校におきまして、人気の少ない環境の中での通学路について、防犯上危険を感じる区間、具体的には大原橋から県道造賀田万里線までの通学路についての対策でございますが、今年度も小学校において、児童が帰宅中一人になる区間を把握するため、通学路の一人区間マップを作成したところでございます。現在、このマップをもとに、不審者対策啓発を目的とした広報車の巡回による見守り活動を行うとともに、地域の学校安全ボランティアや保護者の方々に見守り活動の御協力をお願いしており、御指摘の経路につきましても、一人で帰宅する区間については今後とも対策を実施してまいりたいと考えております。
 また、防犯灯につきましては、学校を通じた通学路検討会議では御要望をいただいていない状況でございますが、今後、地域の御意見などを伺いながら通学時の状況を把握するとともに、関係課を交えて設置に向け検討してまいりたいと考えております。
○議長(杉井弘文君)質問があれば許します。
02番(加根佳基君)議長、2番。
○議長(杉井弘文君)2番加根佳基議員。
02番(加根佳基君)御答弁大変ありがとうございました。再質間をさせていただきます。
 まず、自殺対策について伺います。
 1点目の本市の現状に対してどうとらえ、対策をされているかの問いでございますが、21年度の自殺者は47人であると。何とこれからいけぱ1週間に1人の方が亡くなっている計算になります。本当に厳しい状況にあると感じます。
 市は、独自の対策として、4点の行動を起こされております。その中で、1つ目の電話相談窓口の設置と4つ目の自殺回避を促すための一時的避難場所の提供、これについてこれから具体的に本当に大事になってくる行動ではないかと思います。
 自殺の原因はさまざまでありますが、健康の問題あるいは経済・生活問題あるいは家庭の問題などなど、ここでは大変なフォローが必要になってくると思います。二れらの影響で精神的に心が病んでいるその心の病気が少しでも回復に向けることができれぱ、まさにがけっ縁からの再出発を取り戻せるのではないでしょうか。そう思うわけであります。先ほどの質問では成果も間いましたが、まだまだ本当に具体的にはこれからなんだろうなと、こう感じております。
 そこで、お聞きしたいんですけども、現在、相談窓口に何件ぐらいの相談が入っているんでしょうか。そして、一時的な避難場所としてはどのような場所があるのかお伺いいたします。
 次に、今後の課題と取り組みについてですけども、市民への周知を強化するとありましたが、具体的にはどのような方法でとっていくのか、お聞きしたいと思います。
 そして、自殺者の遺族に対する支援では、これからもさらに市として柔軟に対応していただきまして、市としてできる限りの支援をお願いしたいと思います。これについては要望とさせていただきます。
 次に、通学路の問題についての再質問でございます。
 高屋東小学校では、これまでの現場の状況を本当に把握され、その現場の状況に応じて手を打っていただいてるというふうに認識しております。よくわかりました。しかしながら、まだまだ保護者、また関係者の方からの要望が必ずしもかなっているわけではないと思います。これが現状であります。未実施箇所については、県側へ、先ほどありました、粘り強く交渉をしていただき、早期に改善を図っていただけるものと信じております。
 自動車も往来のある通りの対策では、ドライバーに注意を促す、道路標示をされているとありましたけども、これだけでは十分な対策とは思えないんです。午前中も鈴木議員がしっかり言われておりました。一方通行どうなのかというところでございます。先ほど御説明させてもらいましたように、朝夕の一定の時間なんです。子供が集団で通っている。この一定の時間を本当に守っていこうとするんであれば、交通規制をかけるのがベストではないかと思うわけです。これまでもさまざまな意見と要望が出てる中で、やはり一番子供の安全を確保できるのが交通規制だと思うわけであります。この辺よろしくお願いいたします。
 小谷小学校についてですが、ここにおいてもしっかり実態を把握され、その対応をされていることが本当に認識しました。しかし、これからも県側への改善要望に対して、その回答にガードレールは難しいとありましたが、そのわけが、私、ちょっとわかりません。わずかな距離なもんで、簡単にできるんではないかなと思うわけなんですが、ここの現場でのガードレールの設置が子供の安全確保にやはりここも一番必要ではないかと私自身思います。設置のかわりに路側線、またドット線、通学路標識の設置、路肩部分の草刈りなどを実施されていると、これは本当ありがたいんですけども、何でここまでやられててガードレールが難しいのか、ここもちょっとお答え願いたいと思います。よろしくお願いいたします。
 次に、県道造賀田万里線の進捗についてでございますが、平成12年からのこの事業が打ち出されて、何と10年がたっている。この間、住民、また保護者の方は、いつ完成するのか期待を持ちながら、この道路完成を本当に待ち望んでおられます。この10年間のさまざまなことがあったと思いますが、先ほどの御答弁にあったように、22年度の事業予算が1億400万円が確保されたとありました。そして、25年ごろには完了予定とありました。いよいよ本格的に動き出すことになると信じております。この事業の目的は何のためなのか、この根本目的を忘れることなく、どうか着実に進めていっていただきたく強く要望し、これにとどめます。よろしくお願いいたします。
○議長(杉井弘文君)答弁を求めます。
○福祉部長(木本厚治君)議長、福祉部長。
○議長(杉井弘文君)木本福祉部長。
○福祉部長(木本厚治君)自殺対策について再質問をいただきました。相談件数、一時避難場所、それから今後の取り組みについての再質問でございます。
 まず、御質問の相談件数及び一時避難場所についてでございますが、昨年10月から県の自殺対策緊急強化事業補助金を活用いたしまして、事業の展開を図っております。
 まず、相談件数といたしましては、昨年の10月から本年の8月までの間に16件の相談がございましたが、余り近くでの相談をしたくないという市民の方もおられますようで、それらの方が近隣市町の窓口に向かわれるという情報も得ております。
 次に、一時避難場所につきましては、八本松町の障害者支援施設ときわ台ホームヘ位置づけておりますが、現在のところ利用の実績はございません。また、今後の取り組みについてでございますが、市の広報紙へ相談窓口の記事を掲載することにより相談件数が増えたとの意見もあり、今後とも広報紙へ継続的に記事を掲載するとともに、ポスターの掲示やパンフレットの配布などにより周知に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
○学校教育部長(清水迫義基君)議長、学校教育部長。
○議長(杉井弘文君)清水迫学校教育部長。
○学校教育部長(清水迫義基君)通学路の問題について、2点の再質問をいただきました。
 まず、高屋東小学校の通学路についての交通規制、いわゆる朝の通学時間に一方通行にすることはできないかという御質問でございますが、先ほど鈴木議員の御質問にもお答えをいたしましたように、制限を行う沿線の住民全員の同意が必要であり、さらに同意をそろえてから関係機関-いわゆる公安委員会等ですが-による交通処理の検討や道路管理者等との協議により、規制の可否が決定をすることとなっております。該当する路線につきましては、現状が沿線に相当の家屋が建ち並ぶ生活道となっており、交通を一方通行にした場合のその交通を補完する道路もないことから、現状では規制は困難であると考えております。
 しかしながら、県道造賀田万里線の整備により、安全な通学路が確保されることも考えられます。先ほど副市長の答弁もございましたが、広島県と連携し、一日でも早く整備が完了するように努めてまいりたいと考えております。
 2点目の小谷小学校についてでございます。
 県道東広島本郷忠海線のガードレールの設置が難しい、その理由はどういうことかということでございますが、これまで平成17年から19年にかけて要望をしております。そのときの通学路安全検討会議に県のほうから来ていただいたときの説明では、現地調査を行った結果、ガードレールを設置するための幅員が基準に合わないとの回答がございました。具体的には、道路構造令の中でガードレールの設置については、道路の外側線から75センチの間隔をあける必要があるということでございますが、現場はこの基準幅が不足しているために設置することができないという結果をいただいたところでございます。
 しかしながら、先ほども申し上げましたが、これにかわる対策として、歩行通路のすぐそばの道路管理用地の下刈りや運転者への注意喚起を促す標示、いわゆるドット線や通学路標識等を実施をしていただいており、改善可能なものについては改善をしていただいておるところでございます。
○議長(杉井弘文君)質間があれば許します。
02番(加根佳基君)議長、2番。
○議長(杉井弘文君)2番加根佳基議員。
02番(加根佳基君)どうも大変ありがとうございます。
 まず、自殺対策の件でございますが、ありがとうございます。本当にこれから具体的な形で、本当にその人に合った取り組みをされるんだろうとは思います。それが本当に今必要なんであろうかと思います。なかなかそれを考えて、本当に自殺を図ろうとする方っていうのは、なかなか人に話ができないというところを何とかここだったら話ができるような体制づくりが必要かと思うんですけども、その中で具体的にもう16件っていう形でもう受けとるわけですから、しっかりフォローしていただいて、さらには受け入れ先としてときわ台ということになっておりましたが、本当に具体的にここでしっかりとフォローしていただければなと思います。
 ちょっとこれは市民への周知という部分で、何となくちょっと弱いかなということを受けました。これだけ自殺者がこの東広島にいらっしゃるということは、極めて本当に残念であるわけでありますが、他市が、実は今目世界自殺予防デー、9月10目ということで、各自治体が本当に具体的な取り組みとして強化週間でしょうか、やられとるところがあるんですね。これ神奈川県小田原市が今年度から地域自殺対策緊急強化事業を実施したと。命の大切さや自殺防止を呼びかける普及啓発活動に力を注いでいるということ、同市の年間白殺者数は約40人、その原因の多くは、健康問題、経済、生活間題、家庭問題だという。こうした現状を踏まえ、市は、世界自殺予防デー-今日ですね-である今目9月10目に、小田原駅付近で相談窓口で紹介する。そして、チラシを配布をすると。実際に職員さんがもう行動を起こしていらっしゃいます。本日。また、同日から16日まで自殺予防週間ということで、啓発用のポスターを掲示したり、公用車にステッカーを張るなど、キャンペーンを展開されております。このような市としても具体的な形で、本当にこの週間、強化するというぐらいの思いで行動を起こしていただきたい。本当に思います。これは要望とさせていただきます。
 また、9月8目の記事なんですけども、国が本当に今回非常にうつ病検診で枠組みを提言されたということで、厚生省の検討会でうつ病検診で枠組みを提言ということで記事が出てました。これ非常に本当に具体的です。これは何かといいましたら、ちょっと説明させてもらいます。
 厚生労働省の職場におけるメンタルヘルス対策検討会には、企業の定期健康診断にうつ病のチェック項目を追加し、所見があれぱ専門医の診断を受けられるようにすべきだとする報告書をまとめた。専門医が就業制限が必要と判断しても、本人の同意がなけれぱ結果を企業側に知らせないのが特徴。プライバシーの保護や不利益排除に配慮しつつ、職場環境の早期改善につなげる考えだ。報告書によると、定期健診で問診を行う際、食欲不振、睡眠障害、倦怠感など新たに確認。うつ病などの兆侯があると判断された場合、本人が希望すれば専門医の診断を受けられるようにすると。
 具体的にこれは企業側のほうにもう義務づけられるというふうに思います。本当に杜会を挙げて、全体を挙げて自殺者をなくしていこうという行動の一つであろうかと思います。市としてもこれからもどんどんしっかりと取り組んでいきたいと思います。
 一つ紹介しておきたいんですけども、茂幸雄さんていう福井県生まれの方のインタビュー記事が載ってたんですが、茂さんの言われる、「自殺をしようとする方を幾ら叱咤激励しても、あしたからの希望を与えなければ、死に場所をかえるだけになってしまう。それでは無意味である。だから、私は、悩み事を共有して、その悩みを解決するためのサポートをするんだ。家族や杜会との話し合いに立ち会ったり、生活保護の申請、訴訟にサポ一トをしたり、再出発するんならとりあえず寝ることと食べることは与えたらなあかん。アパートも6畳借りております。自殺者はどっかに逃げたいんや。けど、どこにもない。世の中から追い詰められて、逃げ場所がなくなって、東尋坊に来る。だから、彼らの居場所をつくることが自殺防止の最たるもんやと思ってます。そもそもこの世の悩み事で解決できないことは一つもない。実際、わしが出会った258人全員が再出発して、解決できないことなんてないんやという気持ちでその人に対応すれば、全部助かる。」
 まさに現場で汗を流していらっしゃるからこそ、確信の言葉ではなかろうかと思います。ぜひこの現実、47名の方が亡くなってるこの現実にあるこの東広島市を本当に具体的な取り組みで一人でも不幸をなくしていこうと、そういう気持ちで今後取り組んでいただきたく、強い要望として私の質問を終わります。
以上でございます。
○議長(杉井弘文君)これをもって2番加根佳基議員の一般質問を終わります。
暫時休憩いたします。