加根よしきの 平成27年度 東広島市議会第2回定例会 関連質問

【全  文】


○議長(山下 守君) 日程第2、一般質問を行います。
 ここで念のため申し上げておきます。一般質問は一問一答方式、一括質問方式の選択制になっており、発言時間は35分以内となっております。なお、初回の質問は演壇で行い、2回目以降の質問からは質問席で行ってください。
 また、確認のため申し上げますが、会議規則第51条第1項の規定により、発言の許可を求めるときは挙手をして「議長」と呼び、議席番号を言ってください。再質問の際も同様でございますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、一般質問の通告がありますので、15番加根佳基議員の一問一答方式による一般質問を許します。
O15番(加根佳基君) 議長、15番。
○議長(山下 守君) 15番加根佳基議員。
015番(加根佳基君) (登 壇)
 皆様、おはようございます。公明党の加根佳基でございます。一般質問もいよいよきょうが最終日となっております。いささか皆様方におかれましてはお疲れのことと思いますけれども、最後まで頑張ってまいりたいと思います。
 まず、さきの統一選挙では、市民の皆様からの御支援によって、三たび負託を受け、身の引き締まる思いでいっぱいでございます。あっという間に、はやこの2ヵ月がたとうとしておりますけども、この間、市民の皆様からは温かい励ましと力強い御支援をいただいておりますことに、改めて厚くお礼を申し上げます。
 私は、市民の皆様と市政のパイプ役として、一人一人が輝く東広島の実現を目指し、お一人お一人の声を全身で受けとめ、現場第一主義に徹し、誠実に真剣に情熱を持って、市民の皆様の御期待に応えていくよう新たな決意で取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 それでは、山下議長より発言の許可をいただいておりますので、順次質問に入らさせていただきます。
 まず初めに、高齢者運転安全対策について、運転免許自主返納について伺いたいと思います。
 先日、政府は、75歳以上の高齢者に対する運転免許制度を見直し、認知機能検査の強化を柱とする改正道交法が11日衆院本会議で可決・成立いたしました。これは、2017年6月までに施行されるとあります。
 厚生労働省によりますと、2012年に認知症高齢者は462万人おり、25年にはさらにふえ、65歳以上の約5人に1人に上ると推計されています。高齢者の判断力や記憶力の低下による事故を減らすのが狙いとしており、検査で認知症のおそれがあると判断された全ての人に、医師の診断書の提出を義務づけられました。
 警察庁によると、交通事故による死者は昨年まで14年連続で減っているが、75歳以上が起こした死亡事故は14年が471件で、うち181件、38%は認知症のおそれかおる方か、認知機能低下のおそれがある方と判断されています。
 先日、東広島警察署交通課で、本市の事故状況を確認をさせていただきました。平成25年の人身事故件数は1,101件で、うち高齢者は163件、物損事故件数は5,373件で、うち高齢者は880件、そして平成26年、昨年では、人身事故977件で、うち高齢者は177件、物損事故は5,428件で、うち高齢者は888件でありました。人身及び物損事故を合わせて、全体では減ってきておりますが、高齢者の事故は昨年よりふえております。
 高齢者の運転者数は年々増加していく中、全事故に占める高齢者による事故の割合がかなり増加していることを懸念いたします。本市として、この実態を把握されておられるのでしょうか、伺いたいと思います。
 また、高齢者の運転対策についてはどのようになされているのか、お聞きしたいと思います。
 次に、本市の年間返納されている人数についても伺います。
 高齢者の方で運転に不安を感じている方や家族から交通事故を心配されている方は、運転免許証の自主返納を考えていらっしやるのではないでしょうか。東広島警察署で確認させていただきました。平成26年の返納者は154人、ごとし平成27年は、途中ですが、これまで84人の方が返納されております。また、更新せずに、免許をそのまま流されている方もおられるとのことでありました。本市は、この返納人数も把握されていますでしょうか、これもあわせてお聞きしたいと思います。
 次に、返納者サポート制度について伺います。
 返納されている方のサポートについて伺いますが、返納者はいざ返納してみると、そこから移動手段がなくなり、たちまちはタクシーなどで移動を考えるようになります。返納者は費用負担もかかり、何かと不便な状況に陥ります。
 返納者に対する他市のサポート事例を若干紹介したいと思いますが、安芸高田市では旅客運送の乗車回数券や入浴回数券を助成されています。そして、三次市では、市民バス回数乗車券や交通系ICカード、さらにタクシー利用助成券などで支援を行われています。支援されている自治体はまだまだたくさんありますが、本市における返納者サポートへの考えについての所見を伺いたいと思います。
 そして、返納者へのメリットについて伺いたいと思いますが、今後の取り組みについて伺いたいと思います。
 運転免許証を返納された高齢者には、例えば市内の協賛店の協力で特典サービスを実施していただくことで、免許証が返納されやすい1つの環境につながっていくのではないかと思いますが、これについての本市の所見を伺いたいと思います。
 次に、ふるさと納税制度の本市の取り組みについて伺います。ふるさと納税制度は、自治体への寄附金であります。地方間格差や過疎などにより、税収の減収に悩む自治体に対しての格差是正を推進するための新構想として、2008年、第1次安倍政権のときに創設された制度であります。
 ことし4月1日より税制改正が行われ、大きく変更になっております。大きく変更になった点は2つありまして、1つ目に控除額が2倍になりました。住民税のおよそ1割程度だった還付、控除額が2割程度に拡大いたしました。
 2点目に、確定申告が不要になりました。年間に5自治体までの寄附であれば、寄附ごとに申請書を寄附された自治体に郵送することで、確定申告が不要となります。
 制度が創設されて以来、本市においては、ふるさと納税をいただいてはいるか、特に具体的な返礼などといったことは実施されておりません。先日、関係部署に確認を行いましたが、今年度、地域政策課で検討を開始していろとのことで、今は準備段階であると聞き及んでおります。そして、ことし秋ごろ、具体的にスタートするということも聞き及んでおりますが、本市の取り組みを詳しくお聞きしたいと思います。
 次に、納税者への対応について伺いたいと思います。
 ふるさと納税をすると、それぞれの自治体から特産品などの寄附をお礼の品として送ってくれる自治体があります。中には、都会で買うとかなり高価な海産物や果物がいただける自治体もあります。宿泊券やさまざまな施設の優待券がもらえる地域もあるので、ふるさと納税という自治体への寄附をきっかけに旅行先を決めて、第2、第3のふるさとをつくっていくという楽しみも出てくるとも言われています。
 また、ふるさとに貢献できて、おいしいものやお礼の品がもらえるふるさと納税制度は、税金の使い道は自分たちが決める、日本で唯一の税金の使い道指定ができる制度でもあるわけでございます。ほとんどの自治体が、寄附をする使い道が選べるようになっております。さまざまな使い道を指定することができるようになっています。
 現在、住民票のある地域に払っている税金、大切な自分のお金から差し引かれている税金が何に使われているのか、わかっている方は少ないのではないでしょうか。
 他市の実施例を紹介いたしますが、これはホームページによります。例えば三次市では、1万円以上の寄附でもらえるものとして、1万円以上の寄附をしていただいた方全員に三次市のふるさと産品をプレゼントしますとありました。三次ふるさと産品カタログの中から御希望のものを選びくださいとあります。平成27年6月5日に更新され、寄附金額1万円以上のお礼産品として、新たにみらさかピオーネ、みらさかピオーネ&安芸クイーンなど8品を拡充しましたと、ホームページに詳しく紹介されておりました。
 さらに、ふるさと納税として、皆様からいただいた寄附金は一且三次市ふるさと創生基金に積み立て、寄附メニューごとに管理し、寄附していただいた皆様の思いが反映される事業に活用しますとありました。本当に詳しく紹介されております。
 また、活用される事業の内容については、次世代を担う子どもたちが夢と希望を抱き、健やかに成長できるまちづくり事業や、ともに認め合い支え合う、温かみと安心感のあるまちづくり事業、さらに歴史と伝統を継承するとともに、学ぶ喜びを持てるまちづくり事業、さらに多様な仕事を興し、地域産業に活力を与え、働く喜びを持てるまちづくり事業、さらには自然と共生を図り、安全で快適に暮らせるまちづくり事業、そして地域活動が活発で、にぎわいと活力に満ちたまちづくり事業、さらには市長が必要と認める関連事業などといった事業の紹介をされておられます。本当にわかりやすい紹介内容でありました。
 ある自治体では、5,000円以上の寄附をいただいた方には、広報紙と市議会だよりを1年間お送りしますとありました。こういった取り組みで、今のふるさとの状況がわかっていただけるものと思います。
 そして、我が東広島市のホームページについては、選べる使い道のみの紹介であり、寄附金の使途についての紹介のみとなっております。これを紹介いたしますと、寄附金の使途について、東広島市のまちづくり施策のうち、特定の事業分野を指定される場合は次の区分からお選びください、特に指定のない場合はまちづくり施策全般に活用させていただきますと紹介されております。
 使途の事業内容は、個の力が発揮でき、人の力で発展していくまち、「人づくり」、安全で安心な暮らしを地域で支えあうまち、「安心づくり」、環境と調和した生活しやすいまち、「快適づくり」、交流が盛んなにぎわいのあるまち、「活力づくり」、新たな発想を生かした自立と協働のまち、「自立のまちづくり」等に活用すると紹介されております。
 本市では、今後、どのような返礼も含め対応を考えているのか、伺いたいと思います。 そして、この取り組みによっては、本市の観光PRにつながっていくのではと思うのですが、寄附なのにお礼の品を送ることについては若干違和感を持たれる方もいると聞いております。確かに、お礼の品がもらえるから寄附をするというのは本来の目的と違ってくる、確かにそうであるかもしれませんが、しかしながらこの制度を利用して地域の産業や企業をアピールするマーケティングツールとして考えたら、今まで知ってもらえなかった本市の魅力や本市独自の特産品を多くの皆様に知っていただくことができます。
 また、最近では、ふるさと納税をきっかけに知った商品のリピーターもふえているとのことであります。
 したがいまして、観光PRにつながっていくと考えますが、いかがでしょうか、伺いたいと思います。
 次に、市営駐車場の現状について伺いたいと思います。西条岡町駐車場についての設置運営について伺いたいと思います。
 新しく立体駐車場が建設されると聞き及んでおりますが、駐車場の収容台数や、当然のことでありますが、障害者専用駐車場の確保、そして立体駐車場であることでの特別な安全対策等、詳しくお聞きしたいと思います。
 そして、さらに市民の皆様が一番気になるところが料金設定であります。利用料金等については、利用される方、されない人、どちらにとっても公平性を持って、受益者負担の原則から、整合性を持って計画を立てていく必要があります。生活様式が多様化する中において、適切なる受益と負担のもとで、持続的かつ安定的にこの新しい駐車場が運営することと、市民のサービスの向上にしっかりとつながっていくこと、さらにその環境をしっかりと整えていくことが大事ではないかと思います。利用料金についても伺いたいと思います。
 そして、立体駐車場の維持管理に関しての費用については、どのぐらい年間かかるのでしょうか。
 また、目的外の駐車を抑制するための対応なども気にかかるところでございます。その取り組みに対しても、具体的にお伺いいたします。
 次に、「くらら」や美術館が整備された後の駐車場について伺いたいと思います。
 現在建設中の芸術文化ホール「くらら」や、将来、建設計画されている美術館が整備された後の来館者の利用に十分な駐車の確保はされているのか。また、イベントによっては、バイクや自転車で来られる方の数も多くなってくることも予想されます。バイク、自転車の駐輪場もあわせて検討されているのでしょうか。
 駐車場の収容台数、駐輪場も含めて等、また市民の皆様がやはり一番気になるところであります料金についても、どのように考えているのか、お伺いしたいと思います。
 次に、駐車場の今後の本市の取り組みについて伺いたいと思います。
 中心市街地活性化に向けて、本庁周辺ではかなりのスピードで環境が変わってきているように思います。公共施設も含めて、商業施設、あるいはマンション、あるいは道路の駐車場整備も含めて進んでいるところであります。その中でも、市民の皆様が一番気になるところが、中央生涯学習センターが今後どのようになっていくかであります。
 これから、より具体的な活用方法など、検討を始められると思いますが、今後の駐車場としての取り組みはいかがか、伺いたいと思います。
 以上で、1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
○議長(山下 守君) 答弁を求めます。
○市長(蔵田義雄君) 議長、市長。
○議長(山下 守君) 蔵田市長。
○市長(蔵田義雄君) (登 壇)
 加根議員の御質問に対しまして、私からはふるさと納税制度につきまして御答弁を申し上げます。
 御承知のとおり、ふるさと納税制度は、納税者が出身地や自分が応援したい自治体にこれを選択し寄附することにより、個人住民税と所得税の一部が控除されるという仕組みであり、都市と地方との税収格差の是正を目的として創設されたものでございます。
 本市における取り組みの状況でございますが、市ホームページへの掲載や県人会などへの啓発のチラシの配布などを行っており、ふるさと寄附金として、平成20年度から平成26年度まで合計40件、総額3,000万円程度の寄附をいただいている状況でございます。
 また、納付をいただいた皆様の中で、特に市外に在住されておる皆様方に対しましては、お礼状とともに、本市を知っていただくための広報や観光ガイドマップ等を送付しているところでございます。
 近年では、納税の特典として、豪華な特産品を送る自治体がふえており、納税者にとりましては安価に特産品を入手できる制度として、メディアでも多く取り上げられているところであります。
 さらに、今般、政府におきましても、納税者にとっての利便性の向上を図るなど、一層積極的に推進をされておるところでもございます。
 本市におきましても、特産晶によります返礼を実施することとし、本年度10月の運用開始を目指し取り組みを進めているところでもございます。
 具体的には、寄附をいただいた方に対し、寄附額に応じて、寄附者が希望した特産品を送付する仕組みを構築するものでございますが、この特産品の選定につきましては、一定のルールを定めた上で、市内から広く生産業者を募っていく予定としているため、現段階では具体的にどのような特産品が提示できるか、明言はできかねますが、山から海まで幅広い特産品を有する本市の強みを生かしてまいりたいと考えておるところでもございます。
 また、寄附金の使途につきましては、従来どおり、寄附者の希望に幅広く応えることができるよう、本市の施策を網羅している総合計画の5つの柱を提示しながら、寄附受納の翌年度に指定のあった施策の事業費仁充当する予定としております。
 現行の制度におきましては、特産品の返礼競争の過熱化や税収予測が困難になること、またあるいは自治体同士で税収を奪い合うことになるなど、懸念もあるわけでございますが、一方では、本制度を活用することによりまして、地場産業の育成や、またシティプロモーションの推進が図られ、ひいては、議員御指摘のとおり、本市への観光客の誘引にもつながるものと認識しており、これらの効果につきましては、多くの自治体の取り組み結果からも実態として認められるものでございます。
 特産品によります返礼を実施することによりまして、本市の特産品が広く全国に知られ、販路が拡大し、地場産業の活性化や観光振興へっながることを期待しているものでございます。
 他の質問に対しましては、担当説明員より答弁をいたします。
○副市長(下田輝治君) 議長、副市長。
○議長(山下 守君) 下田副市長。
○副市長(下田輝治君) (登 壇)
 私からは、市営駐車場につきまして御答弁を申し上げます。
 現在、本市では、9ヵ所の有料の自動車駐車場を管理運営をいたしております。御質問の西条岡町駐車場につきましては、中心市街地の利便性め高いところに立地をいたしておりまして、公共施設や近隣商業施設の利用時に、市民の皆様に御利用いただいているところでございます。
 しかしながら、中心市街地の活性化を考えますと、現在建設中であります東広島芸術文化ホール「くらら」が開館をした場合に、周辺の市営駐車場や民営駐車場の利用を見込みましても、現状のままでは駐車スペースが不足するものと推測しております。
 こうしたことから、西条岡町駐車場を「くらら」の開館までに立体化する計画としており、整備後には「くらら」の活用促進とあわせまして、商業・観光振興を推進し、さらなる中心市街地の活性化を図ることができるものと考えております。
 議員御質問の駐車場の収容台数や障害者専用駐車場の確保、また安全対策などについてでございますが、この立体駐車場の整備手法につきましては、プロポーザルにより収容台数、安全対策などについて具体的な提案を受けることとしております。
 その中で、収容台数につきましては220台以上の台数を確保し、そのうち障害者専用の区画につきましては5台以上を確保すること、安全対策などにつきましても、防犯カメラの設置や緊急時のインターホンによる ̄連絡手段などを提案の条件としております。
 また、そのほかにもさまざまな提案を受け、最も利用しやすい提案をされた業者を選定することによりまして、誰もが安心して御利用いただける施設になるものと考えております。
 次に、料金設定についての御質問でございます。
 現在の平面利用におけます駐車料金でございますが、利用時間により異なってはおりますが、8時間以内の場合、1時間ごとに100円と定めております。新しく立体化をされた場合の料金につきましても、今までどおり有料とする予定でございますが、他市の事例や既存の駐車場との整合性を勘案いたしまして、使用料等審議会の意見を聞くなど、所定の手続を進めてまいります。
 なお、「くらら」の利用者が立体駐車場を利用される場合、2時間までの駐車料金の減免措置を考えております。
 建設後の立体駐車場の維持管理費用につきましては、指定管理に要する費用などが必要でございますが、この費用の算出につきましては立体駐車場の仕様により変わってまいりますので、今後、その提案を踏まえまして算定をしていくこととしております。
 次に、目的外の駐車を抑制するための具体的な対応についての御質問でございますが、新たな駐車場は有料とする予定でございます。どのような目的で御利用いただいても設置の目的に即したもので、多くの方に利用していただくことが中心市街地の活性化につながるものと考えております。
 なお、清掃時や料金徴収時、また巡視により、放置車両等が確認をされた場合におきましては、早期に相手方へ所定の手続をとらせていただくこととしているところでございます。
 続きまして、「くらら」や美術館が整備をされた後の駐車場の状況についてでございます。
 「くらら」は、集客性の高い大ホールの利用者と生涯学習施設の利用者を合わせますと、おおむね350台の駐車スペースが必要になるものと見込んでおります。来場者の駐車につきましては、周辺の市営駐車場の岡町と栄町でございます。あるいは民営駐車場を利用していただきますとともに、イベントが開催をされます平日の夜間や休日には市役所庁舎駐車場の利用も想定しておりますが、現状のままではおおむね120台程度の駐車スペースが不足するものと想定しております。
 こうした中、今回、西条岡町の平面駐車場を立体化し、駐車スペースを現在の88台から220台程度にすることにより130台程度ふえますことから、当面は「くらら」の利用者向けの駐車場を確保できるものと考えております。
 次に、新たに建設をされる美術館の駐車場につきましては、30台程度必要と考えておりますが、今後、基本計画・実施計画を策定をする中で、必要な機能、建物のレイアウトなどを決定をし、駐車場の配置などを検討することとしております。
 なお、「くらら」へ自転車などで来場される方の対応につきましては、敷地内に2輪車約30台分の駐車スペースを確保いたしております。大きなイベント開催などでさらに不足をする場合には、市役所北側や西条駅周辺の駐輪場を御案内をいたしますとともに、利用状況を見せさていただきながら検討をしてまいります。
 続きまして、駐車場の今後の本市の取り組みについてでございますが、議員御指摘のとおり、西条駅周辺の中心市街地につきましては、市役所新庁舎の開庁、また交通結節点であります西条駅南北自由通路の供用開始、また民間事業者によりますマンション開発など、「くらら」の開館を来年度に控え、中心市街地の装いは随分と変わっているものと感じているところでございます。
 こうした中、「くらら」開館後の中心市街地におけます駐車場の状況に関しましては、先ほど御答弁を申し上げましたとおり、西条岡町駐車場の立体化によりまして、一定数の確保ができるものと考えております。
 御質問の中央生涯学習センター跡地の活用方針につきましては、本市の中心市街地に残されました公共用地はわずかとなりますことから、現在、中央生涯学習センター跡地活用基礎調査業務におきまして、中心市街地のにぎわい創出につなげるための利活用方針につきまして、慎重に検討を進めているところでございます。
 今後におきましては、「くらら」開館後の利用状況、また人や車の流れなども踏まえながら、駐車場としての利活用の必要性も含めまして、検討を進めてまいりたいと考えております。
○総務部長(松尾祐介君) 議長、総務部長。
○議長(山下 守君) 松尾総務部長。
○総務部長(松尾祐介君) (登 壇)
 私からは、高齢者運転安全対策について御答弁申し上げます。
 最初に、本市の65歳以上の高齢者の交通事故の実態についてでございます。
 御指摘のとおり、平成26年の交通事故は、人傷事故と物損事故、合わせまして6,405件発生をしております。前年の6,474件から69件減少している状況でございます。
 また、高齢者の交通事故は1,065件発生しており、前年の1,043件から逆に22件増加をしており、交通事故死者数につきましても9人のうち4人が高齢者で、占める割合も増加傾向にございます。
 また、65歳以上の高齢者の免許保有者は約2万5,000人で、毎年増加をしてきており、今後、超高齢社会が進む中、社会参加する高齢ドライバーの交通事故による被害を軽減するため、さらに高齢者の交通安全対策に取り組むべき必要があると考えております。
 こうした高齢者の運転対策でございますが、交通事故の原因といたしまして、ハンドルやブレーキなど、運転操作の誤りなどの加齢に伴う身体機能や認知機能の低下が運転に影響か出ているということでございますが、こうしたことを高齢者がみずから理解することが大切であると考えております。
 こうしたことから、高齢者を対象といたしました交通安全教室を市内の自動車学校をお借りして実施をしており、この中では、ドライブシミュレーターを利用七、危険に対する認知能力や判断力を高めることや、コース内を運転しながら自分の運転の特徴を知り、改善点などをみずから確認いただいているところでございます。
 また、敬老会や老人クラブを対象とした交通安全教室では、実際に発生した事故の事例を挙げながら、早目のライトの点灯や高齢者マークの使用促進など講習を実施しており、昨年度は13回の教室に約700人の出席をいただいたところでございます。
 次に、運転免許証を返納されている人数でございますが、この返納手続は、道路交通法に定められておりますとおり、本人が、免許の有効期間内において、公安委員会へ免許の取り消しを申請するものでございます。この取り消し申請が、いわゆる自主返納と言われているものでございます。
 本市の自主返納の状況でございますが、平成23年には28人でございましたが、平成26年には154人に増加をしております。これは、平成24年に道路交通法が改正され、運転経歴証明書を身分証明書として無期限で使用できるようになったことが、1つの契機になったと考えております。
 自主返納の理由といたしましては、高齢のため現在は運転をしていない、また今後は運転をしないという方がほとんどであり、中には病気による方もおられます。
 また、返納手続以外にも、同じ理由により、免許更新時に更新手続を行わず運転免許を手放される方も、免許更新の人数から推測いたしますと、相当数いらっしゃるものと考えております。
 次に、返納者へのサポート制度についてでございます。
 自治体が実施しております高齢者の自主返納に対する支援事業につきましては、御案内のとおり、高齢者の事故防止や公共交通の利用促進を図るため、バスやタクシーの利用助成の事例がございます。
 この事業内容について確認いたしましたところ、1人1回限り利用が可能な制度で、自主返納後の継続した支援事業ではないことや、対象者が少数であるなどの課題もあるようでございます。
 本市といたしましては、以前から免許を取得していない方とのバランスや今後の地域公共交通の整備など、みずからが移動困難な方への支援策とあわせて検討が必要であると考えております。
 また、自主返納に対する直接的な支援事業ではございませんが、既存の他の制度といたしまして、世帯要件や所得要件はございますが、70歳以上の高齢者の閉じこもり防止と社会参加を目的としました高齢者移送サービス事業としてのタクシー割引乗車券の交付や、65歳以上の方に対するコミュニティバスヘの運賃の割引制度を設けておりますので、自主返納者に対して、これらの利用につきましても周知をしてまいりたいと考えております。
 次に、返納者へのメリットについてでございます。
 御質問の中にありましたこれらの事業は民間事業者が実施されているものでございまして、サポート制度と同じく、運転経歴証明書を提示しますと、バスやタクシーの利用料金を割引するもの、そして協賛店でも割引をするというものでございまして、免許の自主返納を促す一助にはなろうかと思います。
 現在では、返納者への支援について幅広い研究をしてまいりたいと考えておりますが、当面は現行の支援制度の利用について、しっかり周知をしてまいりたいと考えております。
015番(加根佳基君) 議長、15番。
○議長(山下 守君) 15番加根佳基議員。
O15番(加根佳基君) 御答弁、大変にありがとうございました。
 まず、高齢者運転安全対策について再質問させていただきたいと思いますけども、本市の交通事故の状況を警察と連携のもとで都度把握されているんだなという部分も今回思いまして、事故の原因なども同時に把握されているなということであります。ありがとうございます。
 そして、その高齢者の安全運転の対策として、本当に私は勉強不足で申しわけなかったんですが、市内の自動車学校を利用して、高齢者の方を集めて、そしてそこで安全教室を受けられているという、本当に自動車学校の協力があってできるものであるな、それをやられているということはちょっと私は知らなかったので、大変申しわけなく思いました。しっかりとそういう取り組みをやられているんだなというふうに、関心を持って聞いておりました。
 この取り組みなんですけれども、安全運転教室、これの取り組みなんですが、年何回ぐらい開催されて、何人ぐらいの方が受けられているのか、お尋ねいたします。
○総務部長(松尾祐介君) 議長、総務部長。
○議長(山下 守君) 松尾総務部長。
○総務部長(松尾祐介君)
 交通安全教室の開催回数と受講人数でございますが、その前に、この教室は、市内の3つの自動車学校がございますが、こちらの御厚意により、無償で会 場の提供でありますとか、職員の御協力をいただいており、これにより実施をさせていただいているものでございまして、各自動車学校のほうで持ち回りで実施をしていただいておりまして、年2回でございまして、1回当たり30人を対象として、3時間程度の講習を実施をしていただいておるところでございます。
 平成18年度から、東広島交通安全協会、あるいは東広島市老人クラブ連合会、東広島市女性連合会の会員の方々に参加を中心的にしていただき、内容につきましては、先ほど申し上げましたドライブシミュレーター利用のメニューのほか、急ブレーキテスト、あるいはクランク走行などの実技運転、そして広島国際大学の学生との健康体操、これなども実施をされておるという状況でございます。
015番(加根佳基君) 議長、15番。
○議長(山下 守君) 15番加根佳基議員。
015番(加根佳基君)
 ありがとうございます。この成果、効果は必ずあらわれるものと、私は思いました。ぜひ、継続していただきたいというふうに思います。
 また、開催に際しましては、大きく広くPRを積極的に行っていただいて、1人でも多くの高齢者の方がここで学んでいただければと、そういうふうに思うわけでございます。よろしくお願いいたします。
 次に、自主返納サポートについて伺いたいと思いますけども、返納された高齢者70歳以上に対して、タクシー割引乗車券を交付されるとありました。これは、福祉部のタクシー助成券をそのまま採用されているということでよろしいでしょうか、お聞きいたします。
○総務部長(松尾祐介君) 議長、総務部長。
○議長(山下 守君) 松尾総務部長。
○総務部長(松尾祐介君)  今、御質問いただきましたように、これは既存の福祉部のほうで実施をしておりますタクシー割引助成券の助成のことでございまして、先ほどの答弁でさ せていただきましたように、これには要件がございまして、70歳以上の方が対象というようなことになっておりまして、その他にも所得の要件等がございまして、返納された方全てがこの対象になっているということではございませんけども、対象の方にはしっかり周知して、利用していただきたいということでございます。
015番(加根佳基君) 議長、15番。
○議長(山下 守君) 15番加根佳基議員。
015番(加根佳基君)
 そのまま福祉部の政策をスライドして使うということで、先ほど答弁がありましたように、全員が受けられるわけではない、当然ですね、条件かおるわけですから。この政策をそのままスライドして使うというのも1つのサポートではあると思いますけども、余引こも進歩がないというか、返納された方全ての方がこういった部分の何かメリットとなるようなものが受けられればという、そういう思いがありますので、どうぞ今後その部分を全員が受けられるような政策につながっていくようにお願いしたいというところでございます。
 また、返納者へのメリットなんですけども、これにつながってくるとは思うんですけども、現状では今の制度をそのままスライドして周知していくということなんですが、返納者が返納しやすい環境づくりという部分では、市内の本当にいろんな企業の方にもいろんな方の協力を得る中で、その環境が整っていくというふうに私は思います。
 すなわち、最初の答弁の中に、これからどんどん調査研究を行ってやるということを答弁の中にありましたので、どうぞ本当にメリットがしっかりとわかるよ引こ、出てくるように、その政策を実現していただきたい、そういうふうに思いますので、強い要望としてとどめさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 次に、ふるさと納税についてでありますけども、本年10月運用開始とありました。まだまだ準備段階であるということでございましたが、準備段階ということで、なかなか質問にはなりませんけども、若干ではありますが、取り組みに、他市と比較して申しわけないんですが、弱い部分を感じた部分は実はホームページ、市が唯一ここから全国に発信する市のホームページに弱い部分を感じております。
 まだ、準備段階ということでしょうがないんだろうけども、しかしながらこの制度は市を本当に発信する唯一の情報発信手段だと思います。宣伝手段だと思います。
 まず、市のホームページの充実、掲載内容をもっと充実させていただきたいと思いますけども、ごらんになられる方がわくわくするような、そういう内容にしていただきたいと思うんですが、この辺はどうでしょうか、伺います。
○企画振興部長(前延国治君) 議長、企画振興部長。
○議長(山下 守君) 前延企画振興部長。
○企画振興部長(前延国治君)
 ふるさと納税制度の現在のホームページ、掲載内容が弱いのではないかという御指摘でございます。また、今後のホームページの内容についても御指摘をいただきました。
 現在、ホームページにつきましては、返礼制度を今実施していないこともありまして、ふるさと納税制度の概要や活用方法などの御案内にとどまっているものでございます。
 今後、本年10月に返礼制度の運用開始を目指しているところでございまして、ホームページも今度はホームページをごらんになられた方が本市に魅力を感じていただいて、また本市を訪れてみたいと思っていただけるような、そういったPRの方法も熟慮していきたいと考えております。
O15番(加根佳基君) 議長、15番。
○議長(山下 守君) 15番加根佳基議員。
015番(加根佳基君)
 どうぞ充実できるような内容にしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。期待しております。
 そして、御答弁に取り組みに対七ての懸念部分ということで、特産品返礼競争の過熱化と言われておられました。実は、積極的な行政の取り組みがテレビ番組で取り上げられて、さまざまなそこの行政の特産品等々、商品紹介をされておりまして、実はそこまで過熱というか、自然的な部分だとは思うんですけども、これがまさに宣伝効果が抜群になっているというふうに思うわけてございます。
 本市の特産品が全国に知られて、販路がさらに拡大し、地場産業の活性化や観光振興へつながっていくことを期待するとも言われておりました、答弁の中に。私も効果があるものと確信しております。
 どうぞ他市に負けないぐらいの積極的に展開していただきますよう強く要望させていただきますので、この辺も要望としてとどめさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 最後の市営駐車場について、これも再質問ではないんですけども、市営駐車場の部分で、これから「くらら」や美術館が建設されていく中、駐車場の確保に懸念するところでございましたけども、駐車スペースの不足分や駐輪場のスペースに関しても、今回の立体駐車場でしっかりとカバーできるようになるということで、若干安心させていただきました。
 また、市民の皆様が一番気になっているところであります料金については、施設利用者には減免措置も含めて有料になるということでありました。今後、さらに具体的な検討を行っていくとありましたが、市民の方が利用して、本当に喜んでいただくことを最大限に考慮し、しっかりと検討していただければと思います。
 そしてまた、中央生涯学習センターの跡地の活用についても、慎重にこれから検討を進められるとありました。
 どうか変化しゆく20万人都市を目指す東広島市の中心市街地にふさわしい駐車場、あるいは複合施設等、しっかりと検討されるとは思いますが、先ほどと同じように、市民の方が本当に喜んでいただけるものにしていただくことを強く要望し、私の質問を終わります。