加根よしきの 令和4年度 東広島市議会第4回定例会 一般質問

【全  文】




◆20番(加根佳基君) 議長、20番。
○副議長(玉川雅彦君) 20番加根佳基議員。
◆20番(加根佳基君) (登 壇)
 皆さん、こんにちは。公明党の加根佳基でございます。議長より発言の許可を頂きましたので、早速ではございますけれども、順次質問に入りたいと思います。
 まず、初めに、三永水源地藤棚の復活再生を!!三永水源地を憩いの場として活用することについて質問いたします。
 このことについては、呉市上下水道局発行の「呉の水道100年」という冊子をお借りしまして、少し勉強させていただきました。
 三永水源地については、様々な背景の中で語るに、呉市上下水道の100年の歴史を抜きには語れない極めて大きいことであると思い、少し紹介させていただければと思います。
 呉市の場合は、大正7年にまず第1期の水道事業が始まり、第2期が昭和13年から昭和18年であります。戦時中の昭和18年は、そのときに三永の水源地が候補地として浮上してきました。呉市は当時、軍都であり、人口40万人ぐらいで、さらに人口が増えていた時代でありました。そのとき呉市は水瓶をどうするかというところからであります。
 まず、この歴史の中で、三永水源地が記されているところは、呉市の第2期拡張事業であります。これまで呉市の水源は海軍からの余水分与のみであり、海軍の需要拡大によってさらなる増加を求めることができない状況でありました。そこでこれを打開するための水源拡張が喫緊の課題となり、様々な案が検討される中、当時の市議会での論争の種となっていたことも記されています。
 その案には、6施設の案が出されています。その案は、1、安芸郡焼山村の打田案の85万立米の貯水池築造、2、二河案60万立米の貯水池築造、3、賀茂郡郷原村の長谷案25万立米の貯水池築造、4、郷原黒瀬川案の貯水池を築造し、黒瀬川上流に取水場の設置、5、太田川案、広島市内の太田川に取水施設を築造、そして、6、下三永打田案で、現在の三永水源地であります。市議会で論争の種となり、相当な議論が交わされました。検討の結果、昭和13年に市議会で下三永打田案の水源拡張を含めた第2期拡張事業計画が全会一致で可決されました。ここ三永に白羽の矢が立ったということであります。
 この事業は、昭和13年11月に着工し、昭和18年3月に竣工いたしました。三永水源地から呉の平原浄水場の間は約26キロメートルであります。導水路は、戦時下の物資不足、人手不足という悪条件にもかかわらず、僅か、約4年後の昭和18年2月に完成いたしました。当時の軍都への給水が相当急務だったと思われます。給水容量は、1日最大3万4,500立米であります。このような歴史背景の中で、三永水源地は誕生いたしました。その当時の70周年記念の市民水道70年に寄せてという、当時の呉市長のコメントもあります。
 これは、東広島市議会元市議会議員の下村氏からも伺っております。少しですが、紹介をさせていただきます。
 第2期拡張事業は市議会を二分する水道計画案で紛糾し、幾多の曲折を経て、海軍当局の軍事場から下三永案をもって適用するという裁定によって、昭和13年1月の初議会に議会全員一致で決定され、今の三永、賀茂郡下三永打田地域45戸の立ち退きがございました。そういうところに水瓶を水源として立地したという経緯であります。
 そのときの東広島市の讃岐市長は、実は生家が水源地の中に沈んだとも言われています。つまり讃岐市長の出生地であったということであります。それを聞いて、大変驚いた次第であります。
 そこで質問に入りたいと思います。三永水源地が呉市の所有の土地となっていますことは先ほど説明させていただいたとおりでありますが、皆様御承知であると思います。呉市上下水道局においては、水源地の環境の保全や藤棚の再生に、平成21年度から5か年計画で藤の木の植樹や土壌の改良などを実施されておられたと聞いております。その後の整備についてはどのようになっているのか伺います。
 また、桜や藤の開花時期に限定をして開放すると聞いておりますが、どのような状況なのか、現状はどうでしょうか、伺います。
 そこで、現状の写真を、最近の写真なんですが、ちょっと撮っておりますので、モニターを御覧いただければと思います。
 門のところには呉市の三永水源地の名板が、そして立入禁止看板が設置されております。そして、施設内を見ると、少し見えにくいんですけれども、案内看板が設置されており、また、あまり使われていないような雰囲気でもありました。
 かつてのこの三永水源地は、藤棚として、大変多くの市内外からの客が訪れており、ここを憩いの場として、ゆったりと平和な時間を過ごし、大変喜ばれておられました。私も40年ぐらい前には会社の宴会会場に使用させていただいたり、家族、親戚と楽しい時間を過ごさせていただいたりもいたしました。大変すばらしい思い出が残っております。本当にすばらしい、自然豊かな環境であったと思います。
 ここで、当時の写真を紹介させていただきます。
 この写真も下村氏にお借りした40年以上前のその当時の写真です。これを見ると、当時は本当に多くの方がここを訪れ、本当に楽しく過ごされていた、そういった模様がよく分かる写真です。貴重なお写真、本当にありがとうございました。
 実は、この藤棚は、東広島市元議員の下村氏に聞きますと、昭和29年、その水道局の管理人である方が個人でソメイヨシノを130本ぐらい植樹され、それと昭和60年頃、藤を100本ぐらい植樹されたと教えていただきました。藤棚を見にこられた方の人数は、平成元年が一番多かったとも言われておりました。昭和60年の初め頃は20万人、25万人、一番ピークの平成元年、昭和64年ですが、28万7,000人の見物客だったそうであります。かつて、この藤棚は東洋一とも言われていました。このような場所だったと教えていただきました。
 次に、皆さんに見ていただくのが、こちらのパネルの写真でございます。こちらも下村様からお借りした写真でございます。
 当時の藤は1メートルぐらいまで垂れ下がり、伸びており、本当に東洋一と言われるだけのすばらしい見事に咲き誇っていることがよく分かります。こちらの藤で皆さんも大変ないい思い出を体験されたんではないのかなと思います。藤の花が風になびいて、その花びらが杯の中にポツンと入っていく。本当に風情のあるような部分を今、思い出し、感じているところでございます。本当にすばらしい写真をお借りいたしました。
 本当にこの三永水源地がかつてのように市民の利活用できる水辺の憩いの場として再生していかなければと思いますが、いかがでしょうか。伺います。
 次に、三永水源地が呉の所有の土地となっていることについて、呉市から東広島へ土地の返還を。総合的にどう考えても矛盾しており、話合いで解決できる問題だと考えます。戦争当初であれば、水瓶づくりについては市民も惜しまず協力したでしょうが、もう既に戦後77年も経ております。現代において、東広島市にその土地を返していただくことはできないでしょうか、伺います。呉市と東広島市が一緒になって真剣に検討していただきたいと思いますが、伺います。
 当時、一般質問の中で、元市議会議員、下村氏の質問に対する執行部側からの答弁では、当時の議事録からの紹介でありますけれども、このようにおっしゃっておられます。
 「三永の水源地の問題でございますが、やはりなんと言いましても、これも本市の名所の一つになっておるわけでございますが、呉市の所有というものでございますけれども、最近は特にウォーターフロントというようなことを言われている時代でございます。水を含めて憩いの場ということが言われておるわけでございますので、これも私も呉市のほうもそういう面でいろいろ検討なさっているのも事実でございます。したがって、そういう面で私のほうも呉市のほうへいろいろと御意見を申し上げておりますけれども、さらにそんないろんな協議いたしまして、最終的には、あの水を上水から転換するというときが一番いいんだろうと思いますけれど、ひとつ、この地域の名所として、また水をたしなむ憩いの場として利用ができるようにぜひ努力していきたいというように思いますので、御理解いただきたいと思います」と、そういった御答弁を頂いております。
 さらに、工業用水に切り替わったら、前向きに考えますという明確な答弁も頂いております。そしてさらに、呉市と協議を行ったところ、現状維持でそれ以上の活用等は大変難しいとの考えも頂いております。
 また、「三永水源地におきましては、湖水とその周辺樹林地が一体となって良好な自然環境を形成しておりますことから、それを保全するため、広島県の自然環境保全条例に基づきまして、緑地環境保全地域に指定をされておるところであり、三永水源地緑地環境保全計画を策定されておられるところであります。その保全計画におきまして、工作物の新築や、また、地形の変更及び樹木の伐採などにつきましては、大変厳しい規制がなされておるところであります。したがいまして、本市におきましては、水源地を憩いの場として整備いたしますことにつきましては、現在のところは困難な状況であります。ただ、熱心に質問された中身、また、これまでの歴史、いろいろ踏まえまして、少しでも前に進むようには話を進めていきたいと思っております。」と、このように、過去、しっかり前向きな御答弁をされておられます。がしかし、全くもって前に進んでいないのが現状であります。なぜでしょうか。非常に残念であります。
 そこで伺います。三永水源地の土地を呉市から東広島へ返還を求めることについて、本市の御見解を伺います。
 次に、三永水源地から呉市平原浄水場までの送水管布設に関して質問をさせていただきます。
 工業用水について、若干説明いたします。当初の昭和60年、これは広島中央テクノポリス構想を実現するために工業用水を引っ張ってくる必要があり、それを東広島市に入れるために、呉市が最初に県と振替をしたものであります。その後、工業用水は、いろいろ水需要が高まっており、今現在での県と呉の振替分は3万5,000トンであります。日常でいいますと、三永水源地の送水能力が3万5,000トンですので、それの全量を呉から広島県へ振り替えているといった状況であります。したがって、そのほとんどを東広島市の工業用水として利用しておることは御承知のとおりであります。そうすると、今まで呉市の平原浄水場にまでつながっている送水管は、現在、使用していない状況であります。実は、平原浄水場は閉鎖されており、その役割は終えております。したがって、送水管に関しては、今もう既に老朽化も進んでおり、非常に危険な状況であると思い、非常に懸念いたしますが、どのような御認識をお持ちか伺います。
 本市においては、黒瀬地域と三永地域は、その土地の中に呉市上下水道局所有の送水管が埋設されておりますので、公図上、実線が引いてあります。実線が引いてあるために本市が様々な開発や整備においては、それを整備するための作業が非常に困難になってくることは必至であります。そのため、これまで同様に呉市の送水管の実線が引いてあることで全く何も使えない状態であると考えます。本市の認識を伺います。
 ここでまた、モニターを御覧になっていただければと思います。
 参考になればと思いますが、三永水源地から呉市平原浄水場までの位置関係であります。送水管が東広島市エリアで、水源地から右岸では黒瀬町兼沢辺りまで、左岸では市飯田辺りまで埋設されております。
 次の写真を見ていただければと思います。
 こちらは、三永水源地の位置図です。呉市上下水道局からの資料提供ですが、少し見えにくいのですが、青色が黒瀬川、茶色が送水管であります。御覧のほうに黒瀬川に沿って配管されております。
 本市においては、呉市自体がこれを整備しようとすれば、相当な経費がかかるのも当然であります。したがって、今のところ、呉市さんは整備等、特に検討はされておられないとのことでした。呉市上下水道局に確認させていただき、このとき、本当に懇切丁寧に御教示いただきました。大変忙しい中、対応していただいた呉市上下水道の方には本当に感謝の思いでいっぱいです。
 今のところ、問題は発生していないわけですから、当然、整備はされないと思います。しかしながら、本市としての認識はどうでしょうか。伺います。
 そして、呉市所有の埋設物の処理、処置については、本市の取組として捉えるべきであり、その必要性を感じます。どのように扱っていくか、極めて重要な取組と考えますが、御見解を伺います。
 最後の質問となりますが、新型コロナウイルスについて、3点ご質問をいたします。
 新型コロナ第8波について。医療体制逼迫の懸念。
 定例会初日の市長の報告では、今後、第8波においては、インフルエンザとの同時流行による医療機関の逼迫を懸念する。地域医療の崩壊を招かないよう、感染拡大をいかに防いでいくかが重要であると。とりわけ、高齢者や基礎疾患をお持ちの方の重症化も抑止していく必要があるとの御報告がありました。
 広島県は県内の感染状況が第8波に入ったと認識を示し、今月1日から入院医療体制を緊急フェーズ1に引き上げ、確保病床の引き上げを実施されました。オミクロン株第7波の対応を踏まえた、今後の見解について伺います。
 市内の感染状況について伺います。
 主な感染経路、感染した場合の症状、さらには世代別、地域別等の第8波の特徴について、その状況はどうなのでしょうか。伺います。
 そして次に、医療体制の確保について伺います。
 発熱外来の患者が殺到し、一度に多数の患者への対応や事務負担が生じ、通常の診察に影響が出るおそれがあります。市がどのような想定をし、どのような対策をしようとしているのか伺います。
 次に、感染防止対策と社会経済活動の両立について伺います。  新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、感染防止対策と社会的経済活動との両立を継続させるためのにぎわい創出や消費の喚起策を行っているのか伺います。  以上でありますが、今回の質問における貴重な資料を御提供していただきました下村様、そして呉市上下水道局の皆様には心から感謝を申し上げ、初回の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
○副議長(玉川雅彦君) 答弁を求めます。
◎市長(高垣廣徳君) 議長、市長。
○副議長(玉川雅彦君) 高垣市長。 ◎市長(高垣廣徳君) (登 壇)
 加根議員の御質問に対しまして、私からは新型コロナ第8波入りにつきまして御答弁申し上げます。
 まず、市内の感染状況についてでございます。
 新規感染者数が10月中旬以降増加に転じ、11月10日以降は1日当たり200人から300人と高止まり状態で横ばい傾向が継続しておりました。
 12月に入ってからも、感染状況は依然として高い状態にあります。第8波でも主流となっているオミクロン株は感染力が高いものの、重症化率が低い特性があり、年代別では10歳未満、10代、その親世代である30代の若い世代の感染が多く、感染経路としては家庭内感染が高くなっています。
 ワクチン接種や感染により獲得した免疫の経時的低下や社会経済活動の活発化による接触機会の増加、気温低下に伴う換気の状況など、様々な因子が影響し、年末年始にかけて急増に転じる可能性や季節性インフルエンザとの同時流行の懸念もあることから、引き続き、感染動向の注視が必要と考えております。
 次に、医療体制の確保についてでございます。
 広島県は、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザが同時流行した際の県内の発熱患者等を日最大約2万人超と試算し、発熱外来等の医療機関、新型コロナ抗原定性検査のセルフチェック者のための陽性者登録センター、無症状者のためのPCRセンターの3つで、外来発熱患者等に対応することとしております。
 本市では、発熱外来等の医療機関の体制強化として、第7波の感染拡大時に医療機関の負担軽減と医療提供体制の確保を目的とした支援制度を創設しており、これまでに検査能力を上げるためのPCR検査機器の購入や検査補助員の確保、発熱外来用診察室や待合室の整備など、体制強化を図っていただいております。
 しかしながら、県の試算のとおり、第7波の発熱患者数を超え、発熱外来に患者が殺到することになりますと、子どもや高齢者等、重症化リスクの高い方が対面診療を受けにくくなる状況も想定されます。
 こうしたことから、市といたしましては、医療が手薄となる年末年始の急な発熱等に備えて、新型コロナ抗原検査キットや解熱鎮痛薬の常備、♯7119など発熱時の医療のかかり方について広く市民に周知を図ってまいりたいと考えております。
 次に、感染防止対策と社会経済活動の両立についてでございます。
 新型コロナウイルス感染症の影響を受けている地域経済を活性化させるため、本年6月定例会で予算化した地域拠点のにぎわい創出支援の地域経済回復応援枠や東広島周遊バスツアーの支援につきましては、今回の県の対処方針等も踏まえ、これまでどおり各実施主体の事業者におきまして、感染防止対策を講じながら実施いただくこととしております。
 また、本定例会に補正予算を計上しております生活者支援策としてのキャッシュレス決済20%還元事業などにつきましても、対象店舗には十分な感染防止対策を講じていただいた上で実施する予定でございます。
 市といたしましては、こうした事業の実施に当たり、並行して新型コロナウイルス感染症対策取組宣言店等の推進を図るなど、引き続き感染防止対策と社会経済活動との両立に努めてまいります。
 他の質問に対しましては、担当説明員より答弁をいたします。
◎副市長(前延国治君) 議長、副市長。
○副議長(玉川雅彦君) 前延副市長。
◎副市長(前延国治君) (登 壇)
 私からは、三永水源地が呉市の所有の土地となっていることにつきまして御答弁申し上げます。
 まず、呉市から三永水源地の土地を取得することについてでございます。
 呉市は、市内の慢性的な水不足解消のため、市民供給用の上水道の水源として、当時の賀茂郡下三永村において、地権者から土地を購入し、水道施設等の整備を行い、昭和18年に完成、三永水源地として供用を開始されました。
 その後、昭和60年からは本市も含めた区域、平成15年からは本市区域のみに全量供給する広島県工業用水の水源として使用されておりますが、土地取得以来79年間、一貫して呉市の行政財産として管理されているところでございます。
 三永水源地は湖畔に危険箇所が多く、構造上、水辺を楽しむ親水機能を有していないこと、また、工業用水の水質保全や不法侵入対策などの施設管理上の課題も多くあることから、常時施設を開放して、水と親しむ憩いの場として活用することは困難であると呉市から伺っております。
 また、呉市は、引き続き、三永水源地を所有し管理されると伺っており、本市が土地を取得し、観光やレジャーの名所として常時活用することは難しいものと考えております。
 次に、三永水源地より呉市の浄水場への経路として管理されている導水管につきましては、設置後かなりの年数が経過していると伺っております。
 また、この導水管は、現在も行政財産として管理をされていることから、道路改良や開発の場合においても、呉市との協議に加え、占用等の行政上の手続が必要になるものと認識しております。したがいまして、手続上の制約はあるものの開発が困難になるという状況ではございません。
 最後に、今後の取組でございますが、管理や使用・占用などにおいて、呉市との連携が重要であることを認識しており、今後も適正な管理が担保されるよう呉市との連携を進めてまいります。
◎産業部長(鈴木嘉一郎君) 議長、産業部長。
○副議長(玉川雅彦君) 鈴木産業部長。
◎産業部長(鈴木嘉一郎君) (登 壇)
 私からは、三永水源地藤棚の復活再生について御答弁申し上げます。
 まず、藤棚の整備状況についてでございますが、三永水源地内の藤の木について、呉市におきまして、平成22年度から5か年の計画で、藤の木の植え替えや藤棚の整備を実施されましたが、大幅な改善には至らなかったと伺っております。
 その後、平成30年、令和元年に、呉市と本市が共同で、水源地の藤の木を以前のように再生できるかどうかについて、広島大学の専門分野の先生に現地調査を依頼し、枝の剪定時期や施肥の方法について御助言をいただきました。
 現在、呉市において、この助言をもとに適切に管理されており、藤の木自体が古いこともあり、最盛期の状態にはなかなか戻らないものの、今年の春は、3年前に比べると少しだが、改善の兆しが見えてきていると伺っております。
 次に、水源地の市民開放の状況についでございますが、現在、管理者である呉市において、地域貢献事業の一環として3月下旬から5月上旬の桜や藤の花の時期に合わせ、桜・藤棚一般公開が行われております。
 新型コロナウイルス感染症が拡大するまでは、期間中、毎日開放され、7,000人程度が来訪されておりましたが、コロナ禍により、令和2年度は中止、令和3年度からは、4月中旬を除いた土日祝日のみの開放となっており、ここ2年間は4,000人から5,000人程度となっております。
 次に、市民が利活用できる水辺の憩いの場としての再生についてでございますが、三永水源地につきましては、呉市が水源を管理するために所有されているものであり、本市としては、現在行われている桜・藤棚一般開放の継続実施について、引き続き、呉市へ働きかけを行ってまいります。
◆20番(加根佳基君) 議長、20番。
○副議長(玉川雅彦君) 20番加根佳基議員。
◆20番(加根佳基君) まず、三永水源地復活再生という部分に関して、とても残念でならないんですけども、平成30年、呉市と本市が共同で以前のように再生を目指して一緒になって取り組んだ、しかも広島大学の専門の先生の助言も頂いていると、現在は少し改善の兆しが見えてきているとの、その御答弁がありましたけども、本当にこれ、期待していいのだろうか、分かりません。このまま呉市にその管理から再生までを何となくこう任せっ切りのような雰囲気が感じられました。もっと本市が入り込んで、継続して共同管理していく必要があると思いますが、もう一度、答弁をお願いいたします。
◎産業部長(鈴木嘉一郎君) 議長、産業部長。
○副議長(玉川雅彦君) 鈴木産業部長。
◎産業部長(鈴木嘉一郎君) 三永水源地は、先ほど御答弁させていただきましたように、呉市の行政財産ということもございまして、本市との共同管理は非常に難しいということでございます。
 しかしながら、呉市と本市が共同で藤棚の調査を実施したということもございますので、どのようなことができるかなど、引き続き、呉市と意見交換等をしてまいりたいというふうに考えております。
◆20番(加根佳基君) 議長、20番。
○副議長(玉川雅彦君) 20番加根佳基議員。
◆20番(加根佳基君) 引き続き、せっかく呉市さんも協力していただけるんだと思うんですね。積極的な取組は、うちは必要だと思います。あまりにも消極的だったのではないのかなというふうに思います。長い時間かかってですね、時間かかるかも分かりませんけども、一緒になって以前のような見事な藤を再生していただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 次に、藤棚来訪者、コロナ感染前で7,000人、ここ2年では4,000人から5,000人程度とありましたが、現状はよく分かりました。やはり残念であります。しかしながら、それでも市民の方は見に来られております。今の状況の中でも、4,000人から5,000人来られてるんだということで、今、御答弁ありました。
 桜・藤棚一般開放の継続については、呉市に働きかけるとおっしゃっておられましたが、やはりここも、呉市さんのほうに、本市としたらお願いだけになっているんですよ。本当に、本市、時間、費用はかかると思いますけども、積極的に費用をかけてでも働きかける必要があると思います。
 具体的な取組が必要と思いますけども、例えば、観光の観点から新たな企画をするとか、いろんな知恵を頂いて、そしてそれをもって具体的な行動を起こしていただきたいとこういうふうに思いますけども、いかがでしょうか、伺います。
◎産業部長(鈴木嘉一郎君) 議長、産業部長。
○副議長(玉川雅彦君) 鈴木産業部長。
◎産業部長(鈴木嘉一郎君) 桜・藤棚一般開放につきましては、現在、呉市の地域貢献事業ということで実施をされております。
 先ほど御答弁しましたように、本施設は水源地として呉市が管理をされて、その範囲内で現在も一般開放されているということでございます。そういったところを踏まえまして、観光の観点からの新たな企画につきましては、施設の管理運営上の課題等から管理者である呉市の意向を踏まえる必要がまずございます。市としては、呉市の管理方針等に従いながら、まずは樹木の育成・再生に向けて、本市としてできる対応を検討してまいりたいと考えております。
◆20番(加根佳基君) 議長、20番。
○副議長(玉川雅彦君) 20番加根佳基議員。
◆20番(加根佳基君) これもやっぱり積極的に働きかけていただきたいと思います。何としても、何としても頑張っていただきたい。市民の憩いの場として、その再生を期待いたします。
 次に、呉市から東広島市へ土地の返還をということなんですけども、やはりここでも、呉市さんに全部頼っているというその姿勢です。だから、このような後ろ向きな答弁しかできないのではないのかなというふうに感じております。
 御答弁の中には、三永水源地は危険箇所が多い、管理上の課題もある、こういったところから憩いの場として活用が困難であると、積極的にうちが入り込んで、その課題がある部分を、うちも一緒になってやればいいじゃないですか。それ、必要だと思うんですよ。うちとしても、やっぱり行動を起こしていく、呉市さんだけに任すんではなくて、お願いだけで任すんではなくて、本市として行動を起こしていくべきだと私は思います。もっと真剣に考えるべきと思います。
 以前の執行部、行政側の答弁とは本当に、申し訳ないかな、後ろ向きです。逆行しています。とても残念です。
 平原浄水場までの導水管については、老朽化を懸念しているという部分は、恐らく、呉市さんのほうもうちのほうもそういう認識であると思うんですけども、じゃあ、陥没の原因となるおそれがあるのではないでしょうか。質問いたします。
◎建設部長(阪垣多喜豪君) 議長、建設部長。
○副議長(玉川雅彦君) 阪垣建設部長。
◎建設部長(阪垣多喜豪君) 導水管の御質問でございます。
 浄水場までの導水管につきましては、管理者の呉市上下水道局におかれまして、毎年定期的に点検を実施されており、今後も同様の点検は継続されると伺っております。
 その中で、市が所有する道路の施設内を通っている箇所がございますので、当該箇所の点検につきましては、点検時に立ち会うなど、呉市上下水道局との連携を進めてまいります。
◆20番(加根佳基君) 議長、20番。
○副議長(玉川雅彦君) 20番加根佳基議員。
◆20番(加根佳基君) 呉市さん、定期的に点検されていると、その点検のとき、その点検と同時に本市のほうの担当者も立ち会っていらっしゃるということですよね。これからですか、それは。これからですか。じゃあ、これまでは、じゃあ、点検はあったけども、その報告も受けてなかったということですよね。
 やはり老朽化が進んでいるという事実は、もう皆知ってるわけだから、やはりもうちょっとそこに入り込んでもらいたいなというふうには思いました。だって、陥没したら大ごとですよね。これも、先ほど御答弁にあったように、しっかりと検査の状況等々、報告もしっかりといただきながら、本市の対応もしていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 最後の新型コロナ8波入りについてですけども、本市の現状をよく、その対応をしていただいているということで、本当にありがたく思います。
 年末年始にかけて、予断を許すことなく取り組んでいただきたいと思います。
 後遺症とか副反応とか、まだまだ実際に苦しんでいらっしゃる方があるわけでございますので、その辺はしっかりと県と連携を取りながら、その連携も強化しながら、把握に努めていただいて対応をしていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 そして、医療体制でございますけども、患者が殺到することが予想されるとのことですので、適切な対応でしっかりと周知をしていくという部分が必要になってこようかと思いますので、これもよろしくお願いいたします。
 感染防止対策と社会経済活動の両立ということでございますけども、コロナ感染症発生当初は、その恐怖によって何事も自粛に次ぐ自粛で、経済的ダメージを受けられた多くの市民や企業がありました。本当に大変でした。しかしながら、ここにきて、最近のそのワクチンの接種等々で、それほど恐怖に陥ることなく普段の活動に戻ってきている感もうかがえます。
 したがって、新たな支援策がどんどんこう国から下りてきて、そして市独自でもできる、柔軟にできるということもありますので、新たな支援策を打ち出すことによって、それがしっかりと反映していくことを期待しておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。  終わりになりますけども、本市が将来に向けて、その発展と同時に、本当にやさしい未来都市東広島の実現に向け、全力で取り組んでまいりましょう。
 以上で、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(玉川雅彦君) これをもって、20番加根佳基議員の一般質問を終わります。
 暫時休憩いたします。
                             午後2時01分 休  憩